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ML/CU-003-CR

導電板カイロン

マルイチの「導電板カイロン」は、導電性を付与した静電気対策用のPP(ポリプロピレン)製養生板です。
静電気が影響すると大きなダメージが発生する精密機器の輸送においてはESD(静電気放電)管理が最重要課題です。
そんな課題を解決するカイロンは、バージン材のPP(ポリプロピレン)にカーボンを練り込むことで電気抵抗値10⁴~⁶Ωを実現した最高性能を誇ります。
5mm厚版の表面には「鏡面加工」、3mm厚版の表面には「エンボス加工」がそれぞれ施されています。

SPECIFICATION 製品仕様

※表中の数値はあくまで参考値であり、製品の品質を保証するものではありません。

DETAILS 詳細写真

液晶や半導体を含む製品など、静電気が影響すると大きなダメージが発生する精密機器の輸送においてESD(静電気放電)管理が最重要課題です。
精密機器類は人体から発生する僅かな静電気の影響でも簡単に破壊されてしまいます。例えば、人がカーペットの上を歩行すると高湿度(相対湿度65~90%)の環境下でも約1500ボルト、低湿度(相対湿度10~20%)の環境下では、実に約35000ボルトに達する静電気が発生すると言われています。
これは、ほとんどのデバイスが容易に破壊されてしまうレベルの数値です。

危険な静電気から輸送品を守るために必須となることが静電気を逃がすことで静電気のない安全な環境を作ること。「導電板カイロン」はベースとなるPP(ポリプロピレン)樹脂にカーボンを練り込むことで接触した人や台車の静電気を外部へ逃がすように作られています。

ただ一口に導電板と言ってもその性能は様々です。安全な輸送のためには使用する導電板の性能を把握することが重要です。特に注意すべきは「抵抗値」の性能です。抵抗値が小さければ小さい程、電気の通りを妨げず、導電性が高い良い性能ということになります。抵抗値は「Ω(オーム)」という単位で表され、10⁷Ω以下のものを「導電性材料」と呼びます(※1)
導電性製品は精密機器輸送やクリーンルームでの作業では必須となっています。

マルイチの導電板カイロンは強度の高い日本製PPバージン材に導電性の非常に高いカーボンを練り込むことで10⁴~⁶Ωの抵抗値を実現し、実測値では異例の平均10³Ωを達成しました。
失敗の許されない精密機器の輸送においては使用する導電板の性能が死活問題となります。導電板は価格では無く性能で専門するべき製品です。



※1 社団法人 発明協会「技術分野別マップ」出典

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