驚異の形状回復!ロールマット実験!

2018-6-15

今回のブログでは、マルイチの主力製品であるロールマットのとある実験について紹介していきます。

初めに、ロールマットの芯材について説明します。

マルイチでは、ロールマットなど荷締めを伴う緩衝材の芯材に旭化成ケミカルズのサンテックフォームⓇを使用しています。

サンテックフォームⓇはポリエチレンを押出発泡法により15倍~35倍に発泡させて製造された緩衝材です。気泡どうしが隣接しない独立気泡構造となっており、割れ、欠けに強く、極めて高い衝撃吸収性をもっています。その中でもサンテックフォーム®の最大の特徴はその復元性です。

そこで、サンテックフォームⓇの復元性を測る実験として、一ヵ月間ラッシングベルトで締め続ける実験を行ないました。

実験の様子は以下の通りです。

 

①ラッシングベルトでサンテックフォームⓇを締め付けます。

この状態で一ヵ月間放置します。

 

②締め付けをしてから1ヶ月経過した後サンテックフォーム®の締め付けを解除します。
外した瞬間はさすがに荷締めの跡が残っています。

 

③締め付けを解除してから1週間が経過したものです。まだ完全に復元はしていませんが、
1週間で8割以上、復元していることが分かります。

 

④さらに1ヶ月経過、締め付けの跡は消え、完全に復元しました。
サンテックフォーム®は強い力で継続的に締め付けられても気泡が損傷しないため、
完全に形状回復することを可能にします。

 

今回の実験によりロールマットの芯材である、サンテックフォームⓇの高い復元性を確認できました。

この高い復元性の理由は、折り曲げた際によくわかります。低品質の発泡ポリエチレンは折り曲げたり、手で潰したりすると「パチパチ」と音が鳴ります。

これは気泡の構造が壊れてガスが出ている音です。気泡の構造が崩れてしまうと痩せや縮みの原因となり、形状が回復しにくくなります。サンテックフォームⓇはこの音がほとんどならない強い独立気泡の発泡ポリエチレンです。旭化成サンテックフォーム®はその品質から、高く評価され比較的高価ですが、マルイチでは品質にこだわりサンテックフォーム®を使用し続けています。

 

今回紹介しました旭化成サンテックフォーム®、こちらを使用した緩衝材にご興味をお持ちの方はぜひマルイチにご相談ください!