◆京浜急行電鉄㈱様 カゴ台車用マット
2022-4-27
今週のブログは、大手鉄道会社の「京浜急行電鉄株式会社」様よりご依頼を受けて製作した「カゴ台車用マット」のご紹介です。
今回、マルイチのマット製作をご依頼頂きました「京浜急行電鉄株式会社」では、鉄道車両を利用した貨物輸送の実証実験を行なっております。こちらの試みは、比較的混雑の少ない時間帯に京急車両のスペースを活用し、乗客を乗せたまま荷物の輸送を行なうというものです。トラック等の自動車に比べCO2排出量の少ない鉄道を利用することで、地球環境に優しい貨物輸送が実現されます。
上記の取り組みは「NHK」からも取材を受けており、2022年5月5日(木)に放送されたNHKのニュースにて、実証実験の様子が紹介されました。
ニュース内では、今回ご紹介する「カゴ台車用マット」もしっかりと映っていましたので、ご興味をお持ちの方は、下記NHK公式サイトよりご確認ください。
NHKニュースweb:旅客減の鉄道 空いたスペースで貨物輸送 “貨客混載“広がる
こちらは、弊社へ物流資材のご相談を頂く前に行われた貨物輸送実験の様子です。荷物を載せた台車ごと車両へ積み込んでいるため、輸送中に電車の揺れで台車が転倒し、積荷が崩れてしまう恐れがありました。また、積み込み時に車両のドアへ積荷をぶつけて傷つけてしまう場合や、輸送中に乗客が荷物と衝突して、怪我をする危険がございました。
上記の問題点を解決するため、次回の実験では安定性の高い「カゴ台車」が採用されることとなり、それに伴い、弊社にもカゴ台車用の緩衝材をご依頼頂きました。そこで今回製作した、マットがこちらです。
カゴ台車前方部分のマットは開閉できるようになっているため、マットを装着したまま、荷物の積み下ろし作業が可能です。また、二つ折り加工が施されているため、マットを半分に畳むことで、半開きの状態にできます。マットを全開にすると場所を取ってしまうため、作業中の省スペース化に役立ちます。
京浜急行電鉄を利用中のお客様にご理解いただくため、マットの前後左右全ての面へ「貨客混載実証実験実施中」の注意書きを印刷しています。シルクスクリーン印刷なので、発色の良いきれいな仕上がりです。
こちらのマットを装着したカゴ台車が使用され、先日改めて貨物輸送実験が行われました。
カゴ台車にマットを装着し、その上からラッシングベルトを巻きつけて厳重に積荷を固定しています。移動中の荷崩れ防止はもちろん、マットが積荷を保護しているため、台車を車両へ乗せる際もドアや壁面への接触を気にせず、安心して積み込みが可能です。
荷物を載せたカゴ台車は、輸送中に転倒しないようにラッシングベルトなどで車両へ固定します。また、カゴ台車の下にはマルイチの養生板「青ベニ」(赤点線枠)を敷いているため、車両の床面を傷つける心配はありません。前回の実験では、台車に載った荷物がむき出しになっていたため、万が一乗客と接触した場合、怪我をさせてしまう恐れがありましたが、カゴ台車用マットを装着することで乗客の安全対策や積荷の破損防止に活躍します。
京浜急行株式会社様、この度は実験用の資材としてカゴ台車用マットをご依頼頂きありがとうございました。今後も、何かお困りごとがございましたら、是非マルイチまでご連絡ください!
マルイチでは、トラック輸送の現場だけでなく、今回のような貨客混載の鉄道輸送でもご利用頂ける物流資材を各種取り扱っております。特に、積荷を固定する器具には、弊社が認定販売代理店を務める㈱キトーの「キトーラッシングベルト」が最適です。今回ご紹介しました製品以外にも豊富な種類の商品をご用意しておりますので、物流資材の購入をご検討中のお客様は、下記お問い合わせフォームよりご連絡をお待ちしております。
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