ウイング車の防水対策に!センターシート張替工事紹介

2023-10-27

今週のブログでは、センターシート張替工事の様子をご紹介していきます。センターシートとは、トラック(ウイング車)の天井中央部にある膜材で、ウイングの継ぎ目から雨水が浸入するのを防ぐために活躍します。
 

ウイング車センターシート(オレンジ部分)張替工事

ウイング車センターシート(オレンジ部分)張替工事


 

センターシートは、紫外線の影響や、ウイングの開閉を何年も行うことで、穴あきや破れが出来てしまう事があります。破損部分をそのままにしておくと、雨が庫内に吹き込んで、大切な積荷が濡れてしまうため、定期的な点検や張替が必要です。トラックシートメーカーとして50年以上のノウハウを持つマルイチでは、その技術を生かし、センターシートの張替工事を行っています。先日も、日頃よりロールマットなどの弊社製品をご利用頂いている㈱カーレントサービス様より、張替工事をご依頼頂きました。


 

センターシート張替工事の様子がこちらです。最初に、古くなったセンターシートを外していきます。
 

足場を組み安全に気を付けながら取り付け工事を行いました

足場を組み安全に気を付けながら作業を実施


 

足場を組んでトラックの天井に上り、ヘルメットを着用して安全に作業しました。
 

古くなったセンターシートを取り外しました(赤枠)

古くなったセンターシート(赤枠)を取り外します


 
センターシート取り外し後

センターシート取外し後:ウイングの継ぎ目がむき出しの状態


 

こちらが、センターシートが付いていない状態のトラック天井部分です。ウイングの継ぎ目がむき出しになっており、このままでは雨水が庫内へ浸入してしまうため、新しいシートを取り付けていきます。新しいシートをキレイに取り付けるため、周囲の汚れを入念に取り除きました。
 

国産ブランド帆布で作成したセンターシートを取り付け

国産ブランド帆布で製作したセンターシート:取り付け作業中


 

トラックのサイズや形状に合わせて新しくセンターシートを製作しました。使用した生地は、マルイチのトラックシートでも馴染みのある、東レ・トレダックです。今回は生地の番手が#4という厚めの生地を二重にして製作しているため、耐久性も抜群です。
 

青枠のCのような形状の金具に生地を入れ込みながら取り付けていきます

Cのような形状の金具(青枠)にシートを入れ込みながら装着


 
端の複雑な個所もリベットで固定し、慎重に取り付けました

トラック後方部分(ウイングが開いた状態):リベットでシートを厳重に固定


 

トラック後方部分のシートは、特にはがれやすいため、リベットで厳重に固定しています。万が一にも走行中にシートが剥がれないよう、強度を確認しながら慎重に取り付けを行ないました。
 

シート装着後の隙間(赤枠)をコーキング材で埋めていきます


 

隙間から雨水の浸入を防ぐため、コーキング材(防水目的で使われるペースト状のシリコン材)で、隙間を埋めていきます。今回は、天井部分のシートがリベットで取り付けるタイプではないため、通常より幅広くコーキング材を塗り、防水対策を施しました。
 

張替工事完了です

工事完了:シートの取外しから施工完了まで一貫して行い2日間で作業終了


 

以上でセンターシートの張替工事が完了です。事前にお客様と細かい打ち合わせを行ったため、トラックが弊社工場に持ち込まれてから2日間という短い期間で工事が完了しました。カーレントサービス様、この度はセンターシートの張替工事をご依頼頂き、誠にありがとうございました。今後も、物流資材に関しまして、何かお困りごとがございましたら、弊社営業部までご連絡ください。
 

トラックシートやシートの生地を使用した特注製品

トラックシートやシートの生地を使用した特注製品


 

マルイチでは、今回紹介したセンターシート以外にも、トラックシートの製作やシートと同じ生地を使用した特注品の製作も承っております。製品に関するご相談やご質問がありましたら、下記お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください!
 
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