◆キャスパー3rdジェネレーション試作品紹介
2021-7-15
以前のブログにて、開発進捗状況をご紹介しました「キャスパー3rdジェネレーション」ですが、つい先日、新しい試作品が完成致しました。こちらが届いたばかりのキャスパー3rd Lサイズ試作品です。
今回は、キャスパー3rd Lサイズの使用感を比較するため、仕様が異なる3種類の試作品A,B,Cを製作しました。
試作品A_ゴム硬度:70 紐通し穴径:5φ
試作品B_ゴム硬度:90 紐通し穴径:5φ
試作品C_ゴム硬度:90 紐通し穴径:4.2φ
まずご紹介するのは、「ゴム硬度」に差をつけた試作品AとBです。ゴム硬度とは、ゴムの硬さを数値化したもので、数字が大きい程、変形しづらい硬いゴムとなります。
試作品Aは、Bよりもゴム硬度が低く、柔らかいので、持ち上げると自重で大きく変形しているのが分かります。
キャスパーにとって、ゴムの硬さはとても重要です。ゴムが柔らかすぎると変形しやすいため、少しの衝撃でキャスパーのリングが開き、キャスターから外れてしまいます。しかし、逆にゴムが硬すぎると、キャスパーが開きづらいため、キャスターへの着脱がスムーズにいきません。現在は、試作品A,Bでトライアルを重ね、キャスパー3rd Lサイズが扱いやすいゴム硬度を検証しています。
キャスパー3rdは、紐を引っ張ることで簡単にキャスターから外すことができる、オープンリング方式を採用しているため、本体の周りに紐を通す必要があります。その紐を通す穴の大きさに差をつけたのが、試作品BとCです。
オープンリング方式のキャスパー3rdは、勢いよく紐を引っ張ってキャスターから外すため、紐を通した穴が大きいと、結び目が穴に掛からず、キャスパーを残して紐だけ抜けてしまいます。かといって、穴を小さくしてしまうと紐がうまく通らなくなり、工場で一つ一つ手作業で行なっている紐通し作業に支障をきたします。紐通し穴の大きさは、一見些細な違いに見えますが、キャスパー3rdの性能や製造時間にも大きな影響を与える重要なポイントです。こちらも現在は、試作品でトライアルを行ない、穴の大きさを調整中です。
最後に、キャスパー3rd Lサイズをスムーズにキャスターへ装着するため、工夫したポイントをご紹介します。
キャスパー3rdは「PUSH IN方式」により、足でキャスターに押し当てて装着するため、角部分が床面に接触しないよう、角部分を一段高い構造にしました。これにより床面との接触を防ぎ、キャスターへのスムーズな装着が可能になりました。
大好評発売中のマルイチのキャスターストッパー「キャスパー1st」「キャスパー2nd」に負けない商品にするため、今回ご紹介した3種類の試作品を活用して、キャスパー3rdの開発を進めて参ります。「PUSH IN方式」と「オープンリング方式」を採用した最強キャスパー「キャスパー3rdジェネレーション」は、年内の発売予定です。発売時期などの情報については、ブログにてご紹介していきますので、今後の更新をご期待ください!