◆現場の静電気対策に「導電板カイロン」が売れてます!
2023-2-3
静電気が影響すると大きなダメージのある精密機器輸送では、ESD(静電気放電)管理が大きな課題となっています。そんな現場の課題解決に活躍するのが、マルイチの「導電板カイロン」です。

カイロン製品バナー
カイロンとは、導電性を付与したPP(ポリプロピレン)製養生板です。床に設置することで、上を移動する人や台車に静電気がたまることを防ぐため、物流現場における静電気対策として大変ご好評頂いております。
床養生の静電気対策として、「一般的な養生板」と「導電板カイロン」の性能を比較した、イメージ画像を作成しました。
一般的な養生板の場合、台車にたまった静電気は養生板の上を通ってもなかなか放電されず、台車に載っている精密機器にまで静電気が浸入する恐れがあります。しかし導電板カイロンの場合は、台車にたまった静電気がカイロンを通じて外へ逃がされ、その後も静電気の帯電を防ぐため、安全に精密機器を移動することが出来ます。(※上記の画像はイメージです)
一口に導電板と言っても性能は様々で、安全な輸送のためには使用する導電板の性能を正しく把握することが重要です。
導電板の性能として特に重要な数値が「抵抗値(Ω)」です。抵抗値が低いほど電気の通りを妨げないため、導電性が高く、養生板として使用した際には、より効果的に静電気の影響を防ぎます。カイロンの抵抗値は10⁴~⁶Ωで、実測値では平均10³Ωを達成しました。この抵抗値は、導電性養生板として最高の性能を誇ります。導電性については、マルイチの養生板「青ベニ」「クロムウェル」「カイロン」の抵抗値を比較した実験を、「BOARD」ページに掲載しておりますので、ご興味をお持ちの方は是非ご確認下さい。カイロンは、カーボンが練り込まれた「永久帯電防止製品」のため、この優れた導電性能が半永久的に持続します。
こちらは、大量の精密機器(スーパーコンピューター)を搬入する際に、導電板カイロンを使用した事例です。
高価な精密機器が静電気によって破損する事を防ぐため、搬入経路の床面全てに導電板カイロンが設置されています。カイロンは主に、こういった精密機器の移設作業や、ほこりを持ち込んではいけないクリーンルームへの搬入作業で活躍します。
カイロンは、厚みが3mm厚板と5mm厚板の2種類のラインナップで展開しております。材料には、高品質なPP(ポリプロピレン)のバージン材を使用しているため、単に養生板としても長期間ご利用頂けます。特に5mm厚板は耐久性も高く、重量物を移動する際の重量板としてのご利用にも最適です。
本日ご紹介してきました導電板カイロンですが、昨今は大量ロットでご注文頂くことが増えて来ております。ご入用のお客様はお手数ですが、事前に納期のご確認をよろしくお願い申し上げます。
空気が乾燥して静電気が発生しやすいこの時期は、特にカイロンの需要が高まっております。今回のブログを読んでご興味をお持ち頂いたお客様は、是非「導電板カイロン」の採用をご検討ください!また、製品の材質や硬度をご確認頂くため、カットサンプルをご用意しておりますので、サンプルをご希望の方は、下記のコンタクトフォームよりご連絡ください。
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