ロールスタット考証 材料編

2019-10-17

以前よりブログにてご紹介している壁面養生材「ロールスタット」ですが、様々な場面ですぐに使えるクイック壁面養生材として、近年特に人気が増加しています。今回のブログでは、そんな人気の「ロールスタット」の外皮や芯材についてご紹介します。

 

ロールスタット ルビーピンク

 

まずご紹介するのが、「ロールスタット」の芯材として使用されている硬質PPシートです。

 

硬質PPシート

 

一般的にはプラダン(プラスチックダンボール)と呼ばれており、ダンボールのように、切り口が空洞状態(中空構造)になっています。中空構造により、通常のプラスチック板よりも軽量で加工がしやすいのが特徴です。

 

プラダン目付

 

皆様「目付」ってご存知でしょうか?

目付とは、プラダンの強度を示す言葉で、プラダンシート1m²あたりの重量(g)を言います。生地や織物などで使用される言葉ですが、プラダンにおいてもこの言葉が用いられます。目付の数値が大きい程、シートに含まれている樹脂量は多く、シートは堅くなり、より丈夫で、耐久性の高いものとなります。また、プラダンは国産、海外産によって、同じ目付でも強度が異なる場合があります。純国産主義のマルイチでは、もちろん国産の硬質PPシートを使用しているので安心してご利用ください。プラダンについてさらに詳しく知りたい方は、STUDY OF LOGIの「包装資材」ページよりご確認ください。

 

マルイチの「ロールスタット」では、前述した樹脂量が多く耐久性の高い、目付1000gのプラダンを使用しています。再利用可能な「ロールスタット」は持ち運びの機会も多いので、軽量で扱いやすく、強度も十分な目付1000gはベストチョイスと言えます。

 

プラダン自立性の比較 

プラダン自立性の比較 左:目付800g 右:目付1000gご覧のように上部が垂れた目付

800gは自立性が低い事が分かります。

 

プラダン自立性の比較(横から)左:目付800g 右:目付1000g 

プラダン自立性の比較(横から)左:目付800g 右:目付1000g ロールスタットでは

自立性の高い目付1000gを使用しています。

 

上記画像は、目付1000gと目付800gのプラダンを壁に固定して比較した写真です。目付800gのプラダンは自重に耐えきれず、上部が垂れていることが分かります。自立性の低い目付800gのプラダンは、「ロールスタット」の芯材としてあまり好ましくはありません。「ロールスタット」には、高価で高性能な目付1000gのプラダンを使用しているので、耐久性・自立性が高く、お客様からも非常にご好評頂いております。

 

国産ブランドターポリン

 

「ロールスタット」の外皮には、マルイチの主力製品「ロールマット」と同じ、国産ブランドターポリンを使用しています。

「ロールスタット」は連結式にすることで自立性を向上させていますが、この連結構造を実現させているのが、熱溶着性に優れた国産ブランドターポリンです。カットしたプラダンをターポリンで包み、プレス溶着することで連結式の「ロールスタット」が作られます。国産ブランドターポリンは耐候性が優れており、対候性の低い中身のプラダンを、太陽光や紫外線から守ります。また、ターポリンは審美性にも優れており、前回のブログでも紹介しました通り、カラーが豊富なので、使用状況や現場によって適した色をお選びいただけます。

 

ロールスタット足裏滑り止め

 

「ロールスタット」の足裏には滑り防止用の塩化ビニールシートをプレス溶着しているので、滑りやすい床でもズレたり倒れる心配がありません。実はこの小さな滑り止めシートが、「ロールスタット」の自立性を向上させるために重要で、最も欠かせないアイテムです。芯材の硬質PPシート、外皮の国産ブランドターポリン、そしてこの塩ビシートを組み合わせることで、「ロールスタット」の性能を十分に発揮させます。

 

今回ご紹介しました「ロールスタット」には、国産の硬質PPシートやブランドターポリンといったマルイチこだわりの材料を使用しているので、耐用年数も長く、通常使用では半永久的にご利用いただけます。そのため、「ロールマット」同様、商品の回転率の低さから商社様泣かせの商品となっています。(笑)

材料にもこだわった壁面養生材「ロールスタット」、ご興味をお持ちの方は是非マルイチまでご相談ください!