型式で分かる!キトーラッシングベルトの規格について

2023-10-13

㈱キトーの認定販売代理店を務めるマルイチでは、ラッシングベルトやレバーブロックといった各種キトー製品を取り扱っております。中でもキトーラッシングベルトは、特に御注文やお問い合わせを頂くことが多く、先日のブログでは、ラッシングベルトのオプションについてご紹介しました。今回は、そんな人気商品である「キトーラッシングベルト」の型式について解説していきます!
 

様々な現場で活躍するハイクオリティーなキトーラッシングベルト

様々な現場で活躍するハイクオリティーなキトーラッシングベルト


 
キトーラッシングベルト型式:それぞれの文字がベルトの仕様を示しています

キトーラッシングベルト型式:それぞれの文字がベルトの仕様を示しています


 

ラッシングベルトのカタログやHPなどに記載されている「BLR030ET010ET030」という文字列、一見するとただの製品番号にしか見えませんが、実はこの16文字のアルファベットと数字、それぞれに意味があります。

分かりやすくするために、まずはこの文字列を3つのブロックに分けて説明します。
 

BLR030・ET010・ET030の3ブロックに分けて解説

BLR030・ET010・ET030の3ブロックに分けて解説


 

上記画像の様に、3つのブロックがそれぞれラッシングベルトの仕様を示しています。左側の「BLR030」が本体カナグの種類やベルト幅、破断荷重の表記で、中央の「ET010」が固定側ベルトの端末種類とベルト長さ、右側の「ET030」が調整側ベルトの端末種類とベルトの長さを表しています。
 

STUDY OF LOGIの「BELT」ページより本体カナグの詳細をご確認ください

STUDY OF LOGIの「BELT」ページより本体カナグの詳細を確認頂けます


 

最初の文字列「BLR030」は、表Ⓐの赤枠部分を指し、本体カナグがラチェットバックル式で、ベルトの破断荷重30kN、ベルト幅が50mmという事を表しています。本体カナグには数多くの種類があり、例えば型式が「BLR010」になると、同じラチェットバックル式ですが、ベルトの性能は、破断荷重10kN、幅25mmになります。
 

HA(フックA)とNP(ワンピース)が人気の端末仕様です

端末仕様の中では、HA(フックA)とNP(ワンピース)が人気です


 

次に中央部分「ET010」ですが、こちらはラッシングベルト固定側のベルト仕様を示します。アルファベットの「ET」は、端末仕様を表しており、表Ⓑの豊富な種類から選択可能です。今回のベルトは、赤枠の「ET(シボリ)」仕様になっています。
 

 

ベルトの長さは3m以上でも対応可能です

ベルトの長さは3.0m以上でも対応可能です


 

「ET」の後に続く「010」という文字は、ベルトの長さを指しており、上記表Ⓒを見ると、固定側ベルトの長さは1.0mと分かります。もし、型式が「015」という表記なら、表にある通り長さは1.5mです。
 

 
最後に右側の「ET030」について、こちらは調節側ベルトの端末とベルト長さを表しています。読み方は、固定側ベルトの時と同じで、表Ⓑより「ET」が端末種類シボリ、表Ⓒより「030」がベルト長さ3.0mを示しています。
 
以上が型式「BLR030ET010ET030」の解説です。それぞれの文字がどんな意味を持つのか、ご理解頂けたでしょうか。最後に例題として、下記の型式をご用意しましたので、表ⒶⒷⒸを参考に、是非ラッシングベルトの仕様を考えてみて下さい!
 

 

 

 

 

 

<解答>


 
「BLR010」は、表Ⓐより本体カナグがラチェットバックル式で破断荷重10kN・ベルト幅25mmと分かります。中央部の「HA015」は、固定側ベルトの端末が表ⒷよりHA(フックA)で、ベルトの長さが表Ⓒより1.5mを示し、右側の「HA025」も同様に、調節側ベルトの端末がHA(フックA)、ベルトの長さが2.5mを示します。したがって、ラッシングベルトの仕様は上記画像のようになります。
 
ただのアルファベットと数字のかたまりに見える型式ですが、文字の意味を知っていれば製品の内容が簡単に分かります。キトーラッシングベルトは、今回ご紹介した通り、様々な種類の本体カナグや端末仕様を選ぶことが出来、ベルトの長さもカスタマイズ可能です。キトーラッシングベルトの購入を検討中のお客様は、キトー認定販売代理店であるマルイチに是非ご相談ください。また、その他のキトー製品に関するお問い合わせにもご対応致しますので、下記お問い合わせフォームよりご連絡をお待ちしております。
 
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